【眠れる森の美女】人気のバレエの演目の概要と見所2
『眠れる森の美女』のあらすじ
序奏
フロレスタン王の宮殿でオーロラ姫の誕生の祝いの宴が開かれ、妖精たちが性格を授ける踊りを踊ります。そこに悪の妖精カラボスがやってきて、自分が宴に招待されなかったことに怒り、「オーロラ姫が16歳の誕生日に糸紡ぎの針に刺されて死ぬ」という呪いをかけました。そこで、リラの精が姫は「呪いを解くことはできないが、死ぬのではなく100年眠り王子のくちづけで目を覚ます」と言いました。
第一幕
オーロラ姫は16歳になる誕生日に祝の宴で彼女に求婚する4人の王子と踊ります。そこに老婆がやってきて、オーロラ姫にバラを贈りました。オーロラ姫は喜んで踊りましたが、棘で指を刺して倒れてしまい100年の眠りにつきました。老婆はカラボスが化けた姿だったのです。リラの精は城中の人に、オーロラ姫が目覚めるときに目を覚ますようにと魔法をかけました。
第二幕
100年が経ち、デジレ王子が森を訪れました。王子の前にリラの精が現われオーロラ姫の幻影を見せ、王子は幻影のオーロラ姫と踊りました。オーロラ姫に惹かれた王子は、リラの精に導かれて眠りの森を訪れました。城の中で眠っているオーロラ姫にくちづけをすると、オーロラ姫が目覚め、城の全員が眠りから覚めました。そこで王子は愛の告白と結婚の申し込みをしました。
第三幕
オーロラ姫とデジレ王子の結婚式には、様々な妖精たちが招かれました。金・銀・サファイア・ダイヤモンドの精や、フロリナ王女と青い鳥・長靴をはいた猫と白猫・赤頭巾ちゃんと狼などのおとぎ話しの主人公たちが祝福の踊りを踊ります。そして、オーロラ姫と王子が踊り、妖精たちに感謝を伝えました。
眠れる森の美女の見所
『眠れる森の美女』の原作は、非暴力・愛すること・考えることを重視していますが、王子が城へ向かう途中でカラボスを倒すという展開もあります。
チャイコフスキーのバレエ音楽の中で最も長く、縮小でも2時間以上、原型のままでは4時間に及ぶ作品です。
第一幕のオーロラ姫が4人の王子と踊る「ローズ・アダージョ」は、恥じらいと初々しさを併せ持ち観る人を魅了します。打って変わって最後のデジレ王子との踊りでは大人の女性の魅力であふれ、踊り分けにはダンサーの表現力が要求されます。